​心の教育 園長 加古 順一

「心の合掌」

 仏様に手を合わせるときは、合掌をいたしますが、あれは形式的なものではありません。 合掌する

意味の一つには、人と仲良くするということがあるのです。
 例えば、左手を自分、右手をお父さん、お母さん、友だち、あるいは仏様などすべてを含めて、

「他人」と表しますと、合掌の意味は「自分が他人に手を合わせる」ということです。合掌の 習慣が

薄れて来ているのは、自分勝手なことばかりして、相手に合わせようとせず、人々の心が バラバラの

状態であることを意味しているのではないでしょうか。
 当然のことながら、片手だけでは合わせることはできません。相手があって自分があり、相手が

なければ施すことも戴くこともできないのです。また高さが違っても、両手を合せることは

できません。つまり、人を見下していては、到底仲良しになることはできず、むしろ 敬う心をもって

接してこそ、他人と調和できるのです。

「感謝する心」

 「心のすれ違い」が多い時代であります。この「心のすれ違い」を解消するためには、

感謝する心をもつことが必要です。周囲の人々に感謝の気持ちをもって接していれば、それが

人とのつながりとなり、組織を運営するとき大きな助けとなります。相手に感謝することで、

自分が変わり、相手が変わり、ひいては運も変わってきます。
 「自然と相手と分かりあえる秘訣」は、この「感謝する心」にあるといえましょう。

「仏教教育について」

 小さい時に仏教教育をうけると、大きくなって仏教徒になってしまわないだろうか。

当然の疑問です。しかし、幼児はまだ十分自分の意志を表示することができません。
 こんなとき「好きなことをさせてあげる」というのは間違っています。われわれ大人は、 子どもに

いろいろな正しい道を示してあげなくてはなりません。仏教教育は正しい道の 一つです。これを、

子どものころ経験して行くのは、決して無駄はことではないと思います。 子どもは、幾つか示された

道のなかから1つ選べばよいのです。